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散水ガイド

ここでは農業・環境緑化・工業の各分野で行なわれている色々な散水(かん水)に、どのような機器が使われるかを施工実績とあわせてご紹介します。

「かん水」と「散水」の違いは?

「かん水」とは、作物や植栽など植物の生育を目的として水を与えることをいいます。
「散水」は、かん水よりも広い意味で使われ、水をまくことの総称です。

「かん水」は主に農業分野で使われる言葉ですが、農業の中でも

(1)防除、葉面散布、凍霜害防止など植物の育成にとっては補助的な目的

(2)ハウスの屋根への水まきやハウス内で霧を発生させて冷却させる暑熱対策などの水まきには「散水」が使われます。

散水
機器

ドリップ

小さい区画や集約的管理を必要とする作物への補給かんがい、
トンネル・マルチ栽培での補給かんがいに使用されます。

マイクロスプリンクラー

軟弱野菜・果樹等の補給かんがい、育苗、防除に使用されます。

スプリンクラー

丈夫で取扱いも簡単なスプリンクラーを使用するかんがい方式に使用されます。

フォガー

微細な霧を噴霧して、その気化熱を利用して大規模空間を冷却する細霧冷房システムに使われます。

特徴

【特徴】

ドリップチューブを使って作物の根元に長時間連続的に水を滴下するかんがい方式に使われます。

ドリップチューブは内側にドリッパー(エミッター)が組み込まれており、ドリッパーのラビリンス機構によって、水を減圧して小さな孔から水滴状に水を吐出します。

また、このラビリンス機構はセルフクリーニングで目詰まりを防止する機能があります。

【特徴】

飛距離の短いマイクロスプリンクラーを使って作物の根元に直接散水する際に使われます。
地面に設置して散水する方式の他に、頭上から吊り下げて散水する方式もあります。

マイクロスプリンクラーは、ノズルと散水アダプター(インサート又はスイベルと呼ばれる)の組合せで、様々な流量と散水パターンを選択することができます。

【特徴】

低圧型から高圧型まで多種にわたるため、かん水・施肥・防霜・防除と多目的に使用可能で、最も広く使われています。
使用していない時は地中に完全に埋設して散水時のみ飛び出すタイプ(ポップアップスプリンクラー)などもあります。

【特徴】

フォガーは細かい霧を発生でき、ハウス内の加湿・防除・噴霧散水を低コストで実現させることができます。さらに校庭・競技場・休憩所の噴霧で、暑熱効果を生みます。

マイクロフォガーは、高圧ポンプにより微細な霧を発生させます。ハウスの冷房や加湿栽培、畜舎の冷房や防臭対策、工場の防塵、防臭、夏場の暑熱対策等、使用用途は多岐にわたります。

【利点】

定流量タイプのドリッパー(エミッター)には圧力コントロール用のダイアフラムが組み込まれているため、長距離や高低差がある時でも一定の滴下量でかん水できます。

ピンポイントでかん水できるため、節水やコスト低減も可能となり、葉面に水がかからず湿度が高くなることがないため、病虫害の発生が少ないです。

土壌の団粒構造が保持される特徴があり、通気性と排水性・保水性が良好な状態になるので、根の生長が促成されます。

土中に埋設できる専用のドリップチューブもあります。

【利点】

かんがいだけでなく、育苗やハウスの温湿度管理等にも利用可能です。

90%以上の自然雨に匹敵する高い均等係数を実現させることが可能で、用途別の付属品が多種あるため、自由度の高いマルチシステムとなっています。

【利点】

スプリンクラーの設置を適切に行えば均等に散水でき、傾斜地や起伏地でも使いやすい上、少量頻繁な散水ができるため降雨状況に対応しやすいです。

【利点】

ミスト粒径が細かく、空気中で気化するため床面等を濡らすことがなく冷却・防塵・防臭ができます。

【注意点】

敷設できるチューブの長さが水圧やドリッパーの間隔に応じて制限されること、薬剤の散布ができないことが注意点です。

【注意点】

従来のスプリンクラーかんがい方式と比較して、一般的に操作圧力が低いので高低差のある傾斜では、吐出量に影響を受けやすいので注意が必要です。
また、ノズルの詰まりを防止するためにフィルタを設置する事が必要です。

【注意点】

ただし、設置条件や用途によっては大きな水圧を必要とするのでポンプなどの施設が必要になることもあります。また、風の影響によって散水分布が変化することなどが注意点です。
散水仰角や散水範囲を調整できるタイプもあります。

詳しくは「スプリンクラーの豆知識」を参照ください。

【注意点】

非常に小さい口径のノズルを使用するので目詰まりを対策するためにフィルターの設置が必要です。

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