用語解説
は行
排気型空気弁(はいきがたくうきべん)
排泥弁(はいでいべん)
ハイローノズル(はいろーのずる)
バタフライ弁(ばたふらいべん)
バイオマス(ばいおます)
生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、持続可能な生物由来の有機エネルギーや資源のことです。植物は糖類を発酵させてアルコールを精製し燃料とします。家畜の糞尿はメタン発酵させてメタン(天然ガスの主成分)ガスを精製します。余った液と固形分は畑の肥料として利用します。このようにバイオマス資源を、たい肥化したり発酵によりガス化するなどの技術が近年の温暖化防止の切り札とされています。
パートサークルスプリンクラー(ぱーとさーくるすぷりんくらー)
フルサークルスプリンクラーが360°の散水を行うのに対して、360°以内の旋回角度の間を往復散水するものをパートサークルスプリンクラーと呼びます。圃場の端部に設置して内部に向けて散水するのが主な用途です。180°散水の場合、水量はフルサークルの60%程度が目安です。散水幅を左右5°度ずつ多くすることにより、風による散水むらを解消します。
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- スプリンクラー
パンチングメタル(フィルター)(ぱんちんぐめたる(ふぃるたー))
金属板に孔を開けたフィルターエレメントです。比較的大きなゴミの除去に使用します。最小は#20(0.8mm)まで。細かなゴミに対しては3mm程度のパンチングメタルの内側にフィルターメッシュ(網)を張って、メッシュの補強用に使用します。膨張方向には強いですが、圧縮(潰し)方向には弱くなります。
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- フィルター
比例式減圧弁(ひれいしきげんあつべん)
弁とダイアフラムの面積比により一定の減圧比で減圧するバルブです。プロポーショナルタイプとも呼びます。当社の場合は減圧比が1:3です。本体はダブルチャンバー型で、パイロットバルブを用いずに減圧するので、小流量でもハンチングは起こしません。減圧比が大きい場合に減圧弁を2段直列に使用する時の1段目の減圧弁として用いるのに適します。設計時には取り付ける標高を考慮する必要があります。
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- 制御弁
フィルターエレメント(ふぃるたーえれめんと)
フィルターのろ過部分をエレメントといいます。フィルターの選択は配管口径のみではなく、ろ過水の最大圧力・流量・流量当たりのゴミの除去量(大きさ)・洗浄のサイクル時間などによって網目の大きさ・素材・ろ過面積(エレメントの大きさ)を選定する必要があります。
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- フィルター
フォガー(ふぉがー)
細霧発生用のノズルです。霧の分類では、10μm以下(もや)、10~100μm(霧)、100~300μm(霧雨)となります。フォガーノズルは水圧0.4MPaのときに90μmの水滴を発生します。比較的低圧で使うことができるノズルです。
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- マイクロかんがい
フラッシングバルブ(ふらっしんぐばるぶ)
内部にスプリングを備え、水圧がかかった時に閉まり、水圧が下がると開いて排水を行うバルブです。パイプ内の水を排水し、冬場の凍結や、夏場の日光による温水化を防ぎます。また、傾斜地では上下2箇所に取り付け、上方のフラッシングバルブを空気弁の代わりに使用する使い方もあります。ドリップチューブの場合はチューブ内部に溜まる細かなゴミや泥などを自動排出するのに使います。
フルサークルスプリンクラー(ふるさーくるすぷりんくらー)
360°回転するスプリンクラーです。設置場所によってフルサークルとパートサークルを使い分ける必要があります。詳細はパートサークルスプリンクラーの項を参照してください。
フロートレス水位調整弁(ふろーとれすすいいちょうせいべん)
水槽の水位(底面への水圧)を高感度パイロットバルブで感知し、水位が高くなると水槽への流入を停止する水位調整弁です。水槽の中で水位を計るフロートがいらないのが特徴です。パイロットバルブを2個使用すれば二点水位調整弁になります。精度が必要な場合には、給水管と別に圧力感知用ライン(チューブ配管など)をパイロットバルブ用に設けます。パイロットバルブは調整弁本体から水槽水位までの高さに応じて数種類(20m/40m/80mなど)あります。
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- 制御弁
ブラシクリーン(ぶらしくりーん)
フィルターのスクリーン内に回転ブラシを設け、ブラシによりゴミを剥がして水圧で外部に排出するタイプのフィルターです。ブラシの回転は小型のものは手動、大型のものはモーターで行ないます。
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- フィルター
ブリッジ(マイクロかんがい)(ぶりっじ(まいくろかんがい))
マイクロスプリンクラーの本体でインサートを取り付ける弓状の部分を言います。ブリッジの背面は散水の影になるので、散水しなくて良い方向、或いは1列に同方向に並べて、相手からの散水で影の部分を補うようにします。
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- マイクロかんがい
ブレーカーノズル(ぶれーかーのずる)
ノズルの前方のアームに水流を部分的に壊し拡散するピンなどが付いているノズルのことです。水流を拡散することによって、細かな水滴にする・飛距離を短くするなどの効果があります。大型のスプリンクラーでは本体にブレーカー保持アームが付いているものが多くなります。インパクト式スプリンクラーの場合、水流を壊し過ぎると回転に影響がでる恐れがあるので注意が必要で、ピンの挿入は水流の1/3程度までにとどめるのが基本です。
分流器(ぶんりゅうき)
雨水利用で貯水する時、降り始めの雨水には屋根のゴミなどが多く含まれます。そのため、降り始めのゴミを水槽に入れないように初期の小流量の時は雨水を捨てる装置が分流器です。
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プラスチックフィルター(ぷらすちっくふぃるたー)
筐体がプラスチック製のフィルターです。軽く錆びず形状がコンパクトでろ過容量が大きいのが特長です。ただし、大型で繰り返しの圧力変動がかかる場合には強度面から金属製のフィルターを推奨します。
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プロテクター(スプリンクラー用)(ぷろてくたー(すぷりんくらーよう))
フルサークルスプリンクラーを散水の不要な方向の水流を止めるために、スプリンクラーまたはライザーに取り付けるカバーです。板状では衝撃が大きいので、スプリンクラーの回転に添って円形に囲み、水を側面または上方・前方に跳ね返らします。スプリンクラーの後方にも多少の散水を行うために、網状、或いはスリットになったものもあります。
ヘーゼン・ウィリアムス式(へーぜん・うぃりあむすしき)
管路系の水理計算に用いられる公式で、配管の中に水を流した時に管内に生じる圧力損失の計算式です。
ベンチュリーポンプ(べんちゅりーぽんぷ)
流水管内の一部を狭くしてその部分の流速を速くすると、ベルヌーイの定理から管内の圧力を大気圧より低くすることができます。この圧力が低下した部分では大気圧との圧力差により外部から他の流体を吸引することができます。この現象を利用した混入器がベンチュリーポンプです。
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- 混入器
ペグ(ぺぐ)
地表配管などを止める小型のスパイク・ピンです。(スパイクの項参照)。
防除(ぼうじょ)
病害の発生の被害を抑えるために、前もって消毒(菌の増殖を抑える)を行うことです。あくまでも繁殖を抑える程度なので、本当に病害が発生した場合は殺菌を行うことが必要です。
防霜(ぼうそう)
お茶などの農作物の凍霜害を防止することで、凍霜害防止にスプリンクラー散水を利用することが行われています。これは散水でまいた水が凍る時に放出する潜熱を利用するもので、水を供給し続けることで常に潜熱を発生させ作物が0℃以下にならにようにします(一般に植物の芽は-2℃までは耐えることができ、-4℃で凍結するとされます)。散水開始とともに散布した水の1部が蒸発して気温を下げることがあるので、散水開始温度は+2℃以上で行なう必要があります。かんがい強度は理論的には2mmといわれていますが、ゆとりを持って4mmとすることが多いです(地域と地形により異なります)。
ボールドライブ式スプリンクラー(ぼーるどらいぶしきすぷりんくらー)
スプリンクラー内部に回転流を作り、それによって内部の玉を回転させ、玉がノズルのシャフトのアームに当る力でノズルを回転させるスプリンクラーです。
ボタ落ち防止弁(ぼたおちぼうしべん)
一定圧で開く機構を有した弁をボタ落ち防止弁といいます。頭上配管あるいは配管に傾斜がある場合、散水終了後に圧力が無い状態で管内の水が垂れ落ちるのを防止します。後垂れ防止弁やLPDと同意語です。
ポップアップスプリンクラー(ぽっぷあっぷすぷりんくらー)
障害にならないようにケースに入れて埋設されているスプリンクラーです。通常は地面下に格納されているので美観を損ねず、散水時にケースからスプリンクラーが上昇して散水を行います。地面の高さの変化に対応出来るように設置することが重要です。また、泥やゴミなどがケース内に入らないように考慮することも必要です。
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- ポップアップスプリンクラー
ポップアップライザー(ぽっぷあっぷらいざー)
茶園など表面を収穫する永年作物ではスプリンクラーがあると作業の邪魔になることがあります。このような場合に、使用しないときは根元に収納するように、水圧で昇降するようにしたライザーのことです。
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ポンプ制御弁(ぽんぷせいぎょべん)
ポンプの運転・停止時に起こる水圧の急激な変動を防止し、管路の初期充水の流量制御、逆流防止などの機能を持たせたバルブです。ポンプ制御弁を使うとポンプの各種制御を行うことができ、かつ圧力タンクの様なスペースを必要としないメリットがあります。